鰹節削りは日本の食文化です。
久しぶりに鰹節削り器を研ぎに持ってきていただきました。
「木屋」のもので、刃の厚み、かんなの台の厚みといい、りっぱなも
のです。2万円くらいはしそうな鰹節削り器ですが、このくらいの
ものでないと、よく削れないのです。
私も子供のころ、鰹節を削ったことがあります。コツを覚えれば子
供でもできます。
ところが、鰹節を家で削るという習慣が全くすたれたようです。鰹節
削り器も安いもの(を買う人が)が多く、結果、うまく削れないことも
あって、すたれていったようにも思います。
鰹節は世界一、硬い食品です。日本人ならそのまま食べることは
ないと思いますが、うまく削れる人はごくごく少数だと思います。この点、包丁研ぎに似ているかもしれません。
削りたての鰹節の香りはパック詰めの鰹節にはありません。
鰹節削りもパンダのように絶滅(器具)危惧になるのでしょうか?
日本古来の食文化である鰹節削り もぜひ守ってゆく、のではなく家庭のなかで伝承して欲しいと思います。